そもそも内祝いはなぜ贈るのか

「内祝い」の本来の意味とは?お返しとの違いは?

内祝いとは、出産や結婚、引っ越しや退院など、おめでたいことがあった時に、身内でお祝いをして、その喜びを周囲の人たちにもおすそ分けするものです。つまり、内祝いという言葉は「内輪のお祝い」という意味合いがあります。一方で、お礼やお返しは、お祝いを頂いた方に対して感謝の気持ちを伝えるものです。おめでたい出来事に対して、お祝いをいただいてからお返しの品物を用意することになります。 現代では、お祝いに対するお返しを「内祝い」と呼ぶことが主流になってきています。本来の意味からすれば、お祝いをもらったかどうかに関わらず、内祝いを贈ることは可能ですが、お祝いをいただいていないのに内祝いを贈ることは相手に気を遣わせてしまうことにもなりかねないので注意が必要です。

内祝いの相場と注意点

結婚や出産などでお祝いをいただいたら、お礼の言葉を添えて内祝いとして品物を贈ります。内祝いは、いただいたお祝いの金額の「半返し」が相場とされています。お祝いの金額にもよりますが、1/2~1/3を目安にすると良いでしょう。しかし、親せきや上司など目上の方から高額のお祝いをいただいた時は、相場に関わらず1/3程度の予算で内祝いの品物を選ぶと良いでしょう。

また、内祝いの品物には「縁起が悪いもの」「不幸や不吉なことを連想させるもの」はNGとされています。使えばなくなってしまう「消えもの」や実用的なアイテムが、内祝いには人気の品物です。内祝いは、本来であれば直接出向いて手渡しするのが最適ですが、遠方の方に贈る場合や、直接伺うことが難しい場合は、郵送しても問題はありません。